エコロジーライフ研究会15周年記念誌（2015年発行）

※当時の内容のまま掲載しています。

１５周年記念誌の発行に当って

　当研究会結成の胎動は、経済至上主義の弊害が処々に見られ、環境の悪化や食の安全が脅かされる事例が身近に見られるようになった平成のはじめ頃です。当時環境保全活動に関わっていた数名のものが時々集い、安心安全な農畜産物の生産と自然生態系の保全に寄与する有機農法の普及、これに関連する環境にやさしい消費生活のあり方を推進する団体活動の必要を話し合いました。平成１０年９月その団体設立準備会を持ち、翌年の１１年６月に、同志９名で清水録朗氏を会長とする現在の研究会発起人会の開催にこぎつけました。発起人会では、会の正式名称や規約・事業などを数回話し合いましたが、特に規約案の制定につきましては、当時の掛川市農政課の広畑雅己係長のご指導を受け、ようやく平成１２年３月２５日にエコロジーライフ研究会が誕生いたしました。

　爾来１５年間、有機農業推進を基本として環境保全と食の安全、更に生産者と消費者の提携を模索して啓蒙活動と実践活動を行ってきました。

　会創立以来掛川市をはじめ助成金授与団体及び協賛団体様等から活動資金の供与を受け、お蔭様で順調な活動を継続することができました。この間、静岡県コミュニティづくり推進協議会様及びあしたの日本を創る協会様より表彰を受け、又中日新聞社会事業団東海支部様よりボランティア賞を頂き、大変な励みとなりました。

　会の究極目的から見るといまだ道半ばですが、１５年間の活動結果の概要をまとめ、今後の活動の一助として、又これからの若い人たちの社会活動の参考になることを期待して、本記念誌を編集発行することにいたしました。　記念誌発行に当りまして、榛村純一日本茶業中央会会長様はじめ松井三郎掛川市長様、中井弘和元静岡大学副学長様及び小泊重洋元静岡県茶業試験場長様から、ご懇篤なご教示ご祝辞を頂き深く感謝申し上げる次第です。又、会員・関係者皆様からはこれまでのご協力と共に貴重な活動感想文をご寄稿頂き誠にありがとうございました。

２０１５年（平成２７年）４月吉日

エコロジーライフ研究会　　

会長　熊　谷　　篤

エコロジーライフ研究会設立趣意書
エコロジーライフ研究会規約
エコロジーライフ研究会設立時に想う（清水録朗顧問）
エコロジーライフ研究会活動目的と活動事業の概要
エコロジーライフ研究会活動の核となる有機農法の特徴と意義（米倉正直）
エコロジーライフ研究会のロゴマーク（加藤正仁）

Ⅱ　１５年間の主な事業の紹介

エコライフ会報の発行
講演会の開催
現地見学会の開催
技術研修会の開催
料理教室・みそ作り実習
有機農産物生産農場めぐりと米試食会
親子エコ農業体験活動
有機農産物の流通促進活動（生産物還元セール→まいど市誕生→現在）
里山の保全活動と竹炭・竹酢液の製造活動(竹炭生産組合→里山クラブ誕生→現在)
竹炭利用による水浄化活動
展示会の開催

Ⅲ　環境保全・有機農法に関する技術的活動の紹介

生ゴミ処理法の開発－清水方式（清水録朗）
ボカシ発酵肥料の製造とその特徴（私のボカシ肥料作り体験記　岩下安克）
竹炭の活用 ― 竹炭による洗濯（石槫由美子）
竹酢液散布によるコガネムシ幼虫のサツマイモ食害抑制試験(松下秀雄・米倉正直)

Ⅳ　会員・関係者の想い

広畑雅巳　　　　「エコロジーライフ研究会と私」
中山雅夫　　　　「会の思い出」
足立信雄　　　　「去年は楽しい夏でした」
伊藤佐智枝　　　　「エコロジーのこれから」
石槫由美子　　　　「私とエコロジーライフ研究会」
大石みどり　　　　「風土と季節に合った品種を選ぶ大切さ」
大都アツ子　　　　「エコ研と私」
雉本敬哉　　　　「エコ研に期待する」
熊谷　篤　　　　「活動の思い出」
桑原百合子　　　　「新城市の夢の農業者を訪ねて」
近藤智江　　　　「祝　エコロジーライフ研究会15周年」
柴田佳寛　　　　「良い堆肥からよい生産物」
田辺奈保美　　　　「『食共育』から育つもの」
綱取静男　　　　「エコライフ研究会活動の存在理由」
田中待子　　　「エコロジー研究会に入会して」
常盤敏行・勝子「掛川時代に感謝」
富田淑子　　　　「エコ研からの情報と刺激に触発されて」
野田芳宏　　　　「エコロジーライフ研究会15周年によせて」
原田静江　　　　「勉強になったエコロジー研究会」
藤本　将　　　　「みんなでやろう小さい農業」
堀川　勲　　　　「農業が目指すもの」
松井道夫　　　　「みんなでイネ作りをしよう」
松下秀雄　　　　「エコロジーライフに出会って」
松下芳春　　　　「エコロジーライフ研究会発足15年誌に寄せて」
松本方之　　　　「『食』と『農』について思う」
山内征郎　　　　「地球一個分の暮らしを目指して」
山本美智子　　　　「昔と今そしてこれからを思う」
山本和典　　　　「有機栽培へのこだわり」
山本祐三　　　　「体験」

Ⅴ　当研究会活動に対する表彰紹介

お礼の言葉
編集後記